2020年11月9日月曜日

上手いスノーボーダー・スキーヤーとは?

〇上手いスノーボーダー・スキーヤーとはどんな人物でしょうか?

パークを流せる人?ビッグキッカーに入れる人?
ジブが出来る人?目を引くジブアイテムに入れる人?
カービングができる人?ハンマー板を自在に操る人?
グラトリできる人?高くて高回転を回せる人?
ゲートに入れる人?レースでラップタイムを出す人?
検定を受ける人?クラウン持ち?tech2持ち?

評価方法・基準はたくさんあり、
何を以って上手いと成すかは自由だと思います。
客観的な評価を以って判断してもいいし、
信念があれば問題ないと思います。

そこで今回は、自論になってしまいますが、
私の上手いについて整理しようと思います。

あなたにとって、"上手い"とは、
どんな滑りができる人でしょうか?
漠然と上手くなりたい!目標を立てたい!
もっと上達したい!
と思うスキーヤースノーボーダーの
参考になればいいな…と思います。

〇雪質に振り回されてしまう人:× つまり下手

まず、良いコンディションで、やりやすい事をやる

時はシーズン終盤の4月上旬。
ほぼラスト営業日を想像して下さい。
そんな時に楽しく滑る方法は?と聞かれたら、
僕ならこう答えます!

『雪質に合わせる』

春スキーシーズンと言えば、気温が高くなり、
雪溶けが進む点が1番の特徴です。
そんな状況だからこそ、
その人にとってはハイシーズンと位置づけられるのが、
パーク勢・グラトリ勢・モーグル勢です。
逆に厳しい時期になるのは、
レーサー・カービング勢・パウダー勢などでしょう。

自分のメインスタイルが春雪だと向いている方にとっては、
待ちに待った!!と言えます。
私の苦手分野は、パーク・グラトリ・モーグル(コブ)です。
かなり克服してきたけど、これらは苦手意識高いです。
でもだからと言ってやらないとか、
もうシーズンアウトって言うのは、ちょっと違うかな?と思っています。





リフトが動いている期間=シーズンと考えると

ここで私が思う、”上手い論”ですが、

『どんな雪質でも色々滑れて楽しめるヤツが上手いヤツ』

これです。シーズンインからアウトまで滑り続けられる人は、
たいていこれです。だから上手いのです。

ここでおさらいですが、
様々な状況下での雪質を思い出しましょう。

天然雪が無く人工雪のシーズンインでは、どんな滑りをしますか?

大雪が降った時、俗に言う”ドパウ”の日は、どんな滑りをしますか?

快晴で圧雪が行き届いた斜面がある時、どんな滑りをしますか?

気温が高く、ザグザグの雪では、どんな滑りをしますか?

それぞれのシーンに合わせて滑りのスタイルを併せられる人に、
私は魅力を感じますし、何より、”上手さ”を感じます。
そして憧れます。そんなスタイルを出したいものです。




私が自分自身に問いかける言葉を紹介します

本当にスキー・スノーボードが好きなら、
全ての事がある程度できないと、
それは本当に好きと胸張って言えないのでは?
めっちゃ好きなら雪質関係無く、
どんなコンディションでも楽しめるのでは?
それってつまり、上手いって事なのでは?

昔、アルペンスキーをやっていた時に聞いた言葉です。

『俺はスキー(アルペン)が好き、だからコブは入らないし嫌い』

私は当時、かなり大きな疑問を抱きました。
もはや矛盾とも感じます。

スキーは好きだがコブは嫌い…。
コブもスキーだが?

こんなトンチンカンな事を平気で言っている、
スキーヤー・スノーボーダーが多いと思います。
雪質が悪い、腐っているだの、今日はコンディションが悪いだの…。




・自分の腕前を測るのに丁度いいスキー場を紹介します

ずばり、狭山スキー場です。

ここを楽しめる人は"腕前がある"と判断できるでしょう。
限られた条件の中で、自分は楽しめるか?が分かります。

限られた条件となると、

オープン直後のスキー場も該当します。

雪に依存していないか?
斜面の条件に左右されていないか?
が、よく分かります。
『雪が積もってから』開始するのも構いませんが、
上手くなりたいと思うのであれば、
限られた条件のスキー場へ足を運ぶのはオススメです!




〇上手くなる過程

漠然と取り組んでいた時期の記憶

『もうシャバって来たからカービングできない』

アルペンレーサーだった自分はよく言っていました。

しかし、これでは下手くそと宣言しているようなもので、
とても悔しいので、克服する為に練習しました。

しかし、いざ練習を開始してみても、
最初はサッパリ上手くできません。
これは、皆さんも分かると思います。
この段階で思ったことは、

『チケット代払って苦行は精神崩壊しそう』
『楽しく滑りたい(今できることだけをしたい)』
『楽しくてやってたのに、なぜこんな思いをしなきゃいけないのか』
『趣味なのに、なぜ辛い思いをしなきゃならんのか』

これでは、大好きだったスキーを辞めかねないと思いました。
しかし、やはり、『悔しさ』が勝りました。
でもやっぱり克服したいと思ったので、
どうしたら上達できるのかを考えました。



ポイントは

  1. 小目標と最終目標を立てる
  2. 効率を良くする
  3. 取り組む時間を増やす

1.目標(合格ライン)を事前に決める

○○さんみたいな滑りをしたい!

この技ができるようになりたい!

スタイルを出したい!

など、なんでもいいので目標(合格ライン)を設けましょう。
重要なポイントは、今の自分がちょっと練習して、
達成できそうな合格ラインを設けることです。
成功体験を積むのも目的です。
最近は、Youtubeの動画があり、
目標を見つけやすい環境です。
How to動画を見るのも良いですけど、
マイ フェイバリット ムービーを、
マイリストにパッキングして欲しいです。


目標は二階建て

最終目標を立てます。これは漠然としているくらいでイイです。
グラトリチョットデキルヒトになりたい。これくらいでおk

続いて小目標を立てます。これが一番大切です。
『現状から、チョット練習すれば出来そう…な技を会得する!』
と設定しやすいのが、グラトリ、ジブ・キッカー系な気がします。

今180回るけど360回す。などです。

逆に、カービングってボーダーラインを設けるのが難しく、
徐々に上手くなるので、小目標を立てにくいですが、
板をもうちょっと立てられるようにする。
中・急斜面でも出来るようになる。といった目標でイイと思います。


小さな目標と最終目標

さて、ここでそろそろ
『何をどうやるんだ?』とも思うかもしれませんが、
目標を立てます。
ここを適当にすると、
効率が一気に悪くなるので要注意です。

スキームは、小さな目標を少しずつ達成する事で、
最終的な目標を達成することです。
小さなことからコツコツと!です。

今回は例として、シャバ雪の攻略について考えます。

①シャバ雪が苦手というが、具体的にどう苦手なのか?
②シャバ雪でカービングしようとしても、なぜ上手く出来ないのか?
③シャバ雪の攻略は、なにもカービングだけではないのでは?

適当に課題を考えてみました。

①具体的に掘り下げて考えます。

苦手意識は、春シーズンでも楽しめる事が出来るようになれば、
解消されるでしょう。
ハイシーズンの雪が良い時に、カービングをする時は、
得意だと錯覚するほどですよね!
この状態で苦手と思うのは、相当なくせ者と思いますw
苦手意識の改善は、最終目標と言っていいのでは?と思います。
小さな目標を少しずつ達成する事で、
いつか克服していることでしょう!

②上手く出来ない理由を深堀します。

よくあるのがトップが刺さって前転です。 
このパターンなら、トップに乗らないようにすればイイのです。
後ろ側に乗れていないのでは?と考えられます。
これは雪の上ではなく、家の中でブーツと板を履いてみても
十分確認できる事だと思います。
とりあえず、『こんな感じかな?』
という格好は確認できるでしょう。
そして、次回、雪の上に立った時に試せば効率的でしょう!
ダメなら微調整すればいいし、
もしかしたらズバリこれかもしれません。
ここで話を戻すと、
『トップに体重を乗せないように滑ること』が、
小さな目標となります。
目の前の小さな目標を達成できるように取り組みましょう。
達成できた時、新たな課題(次の小さな目標)が見えて来るはずです。

③シャバる→春シーズン→パーク・コブのハイシーズン。

つまり、パークを流せるようになればいいし、
コブも滑れれば問題ありませんよね??
パークをやりましょう!コブに入りましょう!
どっちもできないよ…、それなら初心者レッスンを受けてもよし、
とりあえず飛び込んでみるのも良し。
身の回りに上手い人がいるなら、その人に相談してみるのもよし。
行動に移せる事が多々思い付きます。
パークでスモールキッカーを綺麗に飛んで着地する事、
緩斜面の初心者向けのラインコブを通す事、など、
小さな目標が見えて来ましたので、
これらを取り組んでみてはいかがでしょうか?





2.まず効率

まず、納期(期間)

練習する期間を設けて、いつまでにモノにしようと目標を立てましょう。
仕事をやる上で、納期は大切です。
学生も、レポート提出の期限は守りましょう。
今はお情けで提出して受け取ってもらっても、
その甘さ、引き出した譲歩はいつかは自分に帰ってきます。

仕事の成果は集中力×時間

確か、堀江貴文氏の言葉だった記憶です。
効率を高める時、集中力時間が大切になります。


集中力って何?

スキー場着いてから、さてどう練習すればいいかな?
とかフワッと考えても良いですが、
となると、所詮は君の熱意なんてその程度って事です。

より熱心に取り組んでいる人から見れば、
「そうやっていつか出来るようになれば
いいんじゃないですかね?草w」
といったところでしょうか。

『私本気で上手くなりたいんです!』
っていう人って結構Twitterで見るのですけど、でも、
『え?本気と言っておきながら、
まだスマホいじって呟いてくの?』
みたいな状況ってありますよね?

つまり、私の中で集中力は、

熱意・意気込みだと思っています。
というか、ここまで読んでくれた人は、
スキー・スノーボードに熱意のある方に違いありません。
実際、そういった人達に向けて情報を発信しています。

そんな人達なら分かるはずです。
なので、もうこれ以上は言いません。
しかし、出さなければ成果が得られません。
これが注意点かと思います。

スタートモチベーション・持続モチベーションと、
次の課題もありますが、
まずは集中力・つまり熱意・意気込みを表に出しましょう!

大丈夫、あなたならできます。


効率を考えると時間が課題になる

そこで取り組む時間を増やす事について考えます。
無駄にスマホいじっていませんか?
ダラダラ過ごしていませんか?
その時間を少しでも、スキースノーボードに割けませんか?
と思っています。

スマヒョゲーって楽しいですよね!よく分かります。
でも、スキースノーボードよりも?
と自問したら余裕でやらなくなりました。
だって、こっちを考えていた方が楽しいのですから。




3.取り組む時間を増やす段階に移行する

昔、スキーのインストラクターから教えて貰った言葉ですが、紹介します。

平日はサラリーマンをしながら、

土日にテク選に挑む人が多いのが、基礎スキーという競技ですが、

基本、週7日のうち2日の昼間くらいしか雪の上に立てません。

それ以外の時間の方が圧倒的に長いのです。

当たり前ですが、この時間を上手に過ごさなければなりません。

つまり、雪の上に立っていない時間に、色々と問題点を把握し、

雪の上に立ったところで確認する。

スキー場に来る前に、

やる事の90%は済んでいると言えるでしょう。

とても共感できるお話だったので、
非常に有意義なレッスンだったのを覚えています。
きっと仕事ができる方だったに違いありません。

ここで分かる人も多いと思いますが、
取り組む時間は週5日”も”あると計算できます。
取り組む時間を増やす方法は、
認識を改める事で簡単に解決できました。




先生は、以下の事も教えて頂きました。

雪の上に立ってから、さて、問題点はどこかな?

とりあえずやってみたけど、上手くいかないな…。

なんで上手くいかないんだろう…。

ここをこうしてみてやってみよう!

…あ、もうリフトが止まっちゃう時間だ…。

足も疲れたし、今日はこれまでだ…。

果たして、これで短期間に上手くなるのだろうか?
リフト券代は勿体ないと思わないのか?
体力無い状態で無理すると大怪我してしまうのでは…
平日の5日間の過ごし方がいかに大切か分かるでしょう!
むしろ、実質オフトレと言えます。
スキー場に行けない時間の過ごし方の大切さが分かると思います。

期間を考えると残り時間が分かります。
例えば、4日(土日2週間分)滑る間に練習し、
3週目で成果を見る(動画を撮ってもらう)と期間を決めました。
しかし、平日は10日(5日×2)もあるではないでしょうか!

練習期間で、具体的にどう取り組めばいいか考えられるようになります。
仕事終わりに筋トレやイメトレ、スケートも良いでしょう。
土日にスキー場に行くのなら、体調管理は必須でしょう。
雪の上に立つ前に出来る事を考えて、実践すのが効率的でしょう。

平日にやれることを全てやっておきましょう!

ということです。



〇上手さの指標

自身の上手さのバロメーターってどんなものか?
と考えたことがあります。
私的には『レーダーチャートの積分値』をイメージしています。


それぞれの軸に、スタイルを割り振って、
それぞれ数段階で自身の腕前をプロット。
(上記の図で例えると、HPはカービング、MPはレース、クリティカルにはパークなど…)
それぞれの点を結べば大体完成。
面積広い人→上手い、面積狭い人→まだまだこれから!ってイメージです。
積分の解釈だと、仮に軸が無限大に大きくなれば、
例え他の軸が大した事なくても、
面積は∞に近づく為、上手い!と言えます。
逆に0はあかんという事の証明です。
何かに0を掛けたら0。

私としては、パークのジブとか苦手ですけど、
今は頑張って練習中です。
とりあえず、全てにおいて5段階中1段はあるな…
と思えるくらいになりたいところです!

何を以って、『メイク』≒『できるようになった』のか?
は難しい判断だと思います。
しかし、その判断は、自己採点で良いと思います!
プロやテク系の道へ進むなら、
他人の客観的評価が必要になると思います。




〇余談

昔、キッズの初心者レッスンを行った時のお話ですが、
埼玉から家族でお越しの男の子にこんなことを言われました。
『インストラクターなのに、一回転できないの?』
僕にとっては衝撃的な有難い言葉でした。
現状の一般的なインストラクターは、
パークに入ることなんて99%無いと思います。
グラトリなんて、もっての他な気がします。
必要ないと言われればそれまでだけど、
それでいてインストラクターを名乗るのに、
どうしても納得できなかったし、違和感を感じました。

彼には感謝しています。
レースと基礎スキーしかやってなかった自分のスタイルがもの凄くダサく思えました。
一つもできないは下手くそだ!と。
けど、そこまで出来るようになるのは厳しいと思いますが、
全く出来ないのはあかんと。
そこで以前にアップしたノルン水上スキー場のナイターで、
イージーパークで0からコツコツ練習していたという訳です。

https://thoumas6.blogspot.com/2020/10/blog-post.html

https://thoumas6.blogspot.com/2020/10/blog-post_30.html

別に現状のインストラクターをどうこう言う訳ではなく、
あくまでも自分自身は、こう思います!ということなのでご了承下さい。
もちろん一本の道を集中して伸ばすのだって立派な上達だと思います。
それに誰にも負けない腕前にするには、
あれやこれやと手を着けるのは、むしろダメだと思います。
ネトゲのスキル振りと同じで、上手くなりたければ極振りが基本です。
私にとってスキー・スノーボードが上手い人は、
全てのジャンルができる人という偶像があるわけです。

もし、私の上手い論に共感して頂けたら、
出来ないジャンルが無いよう取り組んでみてはいかがでしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメントお待ちしております